市松人形
   女の子
 
男の子の進化形。羽織が
ない分手間がかかる。子
供の着物なので腰上げは
必須。でも肩揚げはこの作
りでは見えないので作らな
いことに。帯は文庫結びで。
 
 
<材料>男の子と同じ
・土台・頭・手・半襟
・着物(上)
  5cm×18cm×1枚
ここからは女の子
・着物(下) タテ×ヨコ
  12cm×20cm×1枚
・着物(下)裏
  13cm×20cm×1枚
・しごき(なくても良い) 
  2,5cm×30cm×1枚
・帯(文庫)
  帯18cm×7cm×1枚
  羽14cm×16cm×1枚
  手4cm×6cm×1枚
・袖 5cm×20cm×1枚
  大振り袖
  振り下 
   2cm×16cm×各2枚
         1枚でもOK 
・髪:指2本80回×1束
  :指3本80回×4束
・帯揚げ・帯締め
 晴れ着ウサギと同じ
<作り方>
写真と説明がずれていま
すが、説明に合わせてご
覧ください。

1 男の子とおなじ部品
 
は作っておく。こちら 
2髪 男の子と同じ
@必要な分量を用意。
Aよく揃えたら前髪にひ
 もを結ぶ。・付けるのは
 仕上げまで我慢。
 
3袖 前側が見えるので
 模様合わせに注意
 別の作り方を見たい方は
 男の子の袖でどうぞ。

@内側が正面になる。左
 右を決めてから袖の丸
 みを2枚合わせてカット。
A振り下を折り合わせて
 輪の反対側を仮留め。
 2枚目も上から重ねて
 0,7cm内側を仮縫い。
B仮留めした手の輪と袖
 の輪を合わせ返し縫い
 で裾に向かって細かめ
 の針目で縫う。角は半目
 飛ばし、すぐ振り下が来
 るのでていねいに返し
 縫いをして輪の2cm手前
 で返し縫い。
C表に返して形を整えた
 ら裾の方に綿を入れ、
 手を返した様にしたい
 ので袖幅に切った綿を
 ふんわり巻いた綿棒を
 手先が斜め下を向くよう
 差し込む、ボンドで固定。
 ●角度がわかりにくいと
 きは袖を縫い付ける前に
 確認してボンド。
  
 
 
 
 
 
 
4帯
@手:4cm×8cm×1 
 横長に三つ折り、ちょっ
 こと(点々)ボンド
A羽:14cm×16cm×1
 横長に内側に折り込み
 両端を内側に。真ん中
 に谷を作りリボンのよう
 に整える。真ん中を糸で
 くくっておくと後が楽。
 
 
 表
 裏 
B@をAの中心に形よく巻き
 付け糸で固定。残り0,5cmを
 内側に折って強く引くとが崩
 れず針がしっかり通るので
 縫いやすい。 ●小さなはみ
 出さしは針で押し込む。 
 
C18cm×7cm×1
横長に三つ折り。正面に来
る模様を考えながら必要な
巾を折り、点々ボンド。●生
地が薄くしわが出そうなとき
は紙を帯板として用意し前
だけにはさむとよい。
 
5着付け
@土台と頭のバランス気
 持ちすき間を作るくらい。
 
 
A半分より上ぐらいの後ろ
 中心に0,5cm内側に折っ
 た半襟をピンで押さえ、前
 中心で合わせ頭といっし
 ょに縫い合わせる。・前中
 心はきっちり。
 
 
B2枚目も同じようにAの
 上に乗せて頭までしっか
 り針を通して止める。・頭
 と土台を付けるところなの
 でていねいに。・きりっと
 仕上がらないときは薄い
 紙を芯代わりに入れる。
C土台の上部にボンドをつ
 けBの裾を貼り付ける。 
D着物の上を同じようにボ
 ンドちょっとずつ点で付
 けていく。・中心がずれな
 いように気をつける。
 
●このあたりで手縫い糸二
 本取りで目と口を刺す。針
 は後ろの目立たないところ
 から。●目の高さは全体の
 1/2、顔脇の半襟が始まる
 位置。口はなるべく目に近
 い位置で。2回目を刺すとき
 少し角度を付けると表情が
 出る。
 
 
写真は髪が付いているが後でつけ
る方が手際よく、きれいにできる。
E中表で縫い代0,5cm着物
 の裾と裏の裾を揃えて縫
 い代分を控えて縫い合わ
 せる。
F必要なふきの量を上で長
 さを調節、上で裏と表を揃
 え左右2本を縫い合わせる。
 余った部分がふきになる。
 ●きれいに仕上げるには、
 広げたとき上にしたい方の
 反対側を見てきっちり折る。 
 裏
 表
無地が表
G表に返したらていねいに
 縫い目を指アイロン。●落
 ち着かないときはしつけ糸
 か細い白糸で一目落としの
 しつけをする。
H腰上げを裾から5cmぐらい
 が出来上がりになるよう帯
 の下に着物の丈が0,8cm
 は入るよう折る。表の内側
 に入る折り巾が決まったら
 ピンを止め、端に玉結びが
 出ないように針を入れぐし
 縫いする。 
 
 I土台に載せ、上前の位置
 を決めたら残りを巻いてゆる
 まないよう下前の位置を決
 める。下前が上前からはみ
 出さないように気をつけて土
 台の下に合わせて点でボン
 ドを置き固定する。●丈は底
 が見えないよう心持ち長め。 
●ふきを付けないときは、裾、
上前、下前を内側に折り込み
点で少量ボンドで固定してか
ら着付ける。 
6仕上げ
@帯を巻き付けたら後ろの
 端を右から左下に斜めに
 折って右上端でしっかり
 縫い留める。
  
 
 A帯に羽をのせ帯と羽をし
 っかり着物に縫い付ける。
B帯締めは手先を通して
 前に持ってきて正面で
 左右の長さを揃えたら、
 左が上になるようクロス
 し下から上に結ぶ上げ
 る。余りは左右に上から
 下にしまう。・簡単にや
 るときは晴れ着ウサギ
 のやり方で。文庫は浴
 衣のように帯締めなしで
 もOK。・帯全体に通すと
 きは手の中を。
 
 
C帯揚げは子供なのでた
 くさん見えるように貼り付
 ける。ふっくらさせたいと
 きは綿を入れる。
 
Dきれいに梳いておいた
 髪を両側、後ろと頂点で
 ボンドづけ。前髪は頂点
 のすき間を隠すように最
 後に。●糸で頂点を縫い
 てもよい。
 
E輪を切り髪を揃えたら
 ていねいに梳いて長さ
 を合わせて床屋さんよう
 に指で挟んでカット。引
 っ張ると抜けやすので
 よく切れるハサミで。
F袖は振り下が正面で見
 えるように縫い付ける。
 手は斜めに左右に広が
 るように形を付ける。
 
 
●しごきはなくでもよいが、
 あれば豪華。出来上がり
 1cm巾に三つ折り。帯の
 上に巻いて左後ろでボン
 ド。結び目は別に作り貼
 る。ボンドは表に見えない
 に内側に。
 
 
●底は家用だったらなくて
 も立つ。さしあげるときは
 直径4cm弱の布をかぶ
 せた底を内側にボンド付
 けする。
●大きいので重りはなくて
 も自立できる。
  
 ウール地
 帯は化繊
 くだけた感を出すのにだらりと
 小物はなし。土台は上の子と同じ