2023個人的な
        読書メモ
 
去年までの記録は整理中 
12/31 
 52ヘルツのクジラたち
 
 町田その子 中央公論社 2020
 夜中の海に現れたのはクジラ。
 痛めつけられた少年や少女を
 クジラ同士でも聞こえない低い
 音でつなぐ。
  
12/17  
 北野 武 角川書店 2023
 映画の構想は30年とあったが、
 書籍はどうかな。途中で配役が
 気になってついプロモーションビ
 デオを見てしまった。まっ、映画
 はいいか。
  
12/15 諸葛亮 上 2023
 宮城谷昌光 日本経済新聞社
 諸葛孔明の一生を描いた前半。
  三顧の礼だの赤壁の戦いな
  どさらっと裏切っていつもの筆
  致ふんふんふん。玄徳はいつ
  までたっても寿三郎。
12/5 隠居すごろく
 西條奈加 角川書店 2019

 隠居に憧れた江戸の大店の
 主人はやっと思いを遂げるが
 その先に待っていたのは、
 2枚目の双六だったこれはこ
 れまでとは真逆のじぃさんの
 成長記録。 
12/3 夢ノ町本通り  
 沢木耕太郎 新潮社 2023
 エッセイ集。表紙がらしくない
 のでやめようかと思ったが、
 読み始めたら面白かった。行
 ってみたいな古本屋や喫茶店
 がたくさんあるという夢のよう
 なアーケードのある商店街に
 交流のあった作家や作品のこ
 と。 
11/17 無暁の鈴
 西條奈加 光文社 2018
 無暁は主人公の名前、鈴は
 りんと読む。江戸後期、居所
 の見つからぬ少年は己は何
 者なのかと問うていた。過酷
 で無茶苦茶な人生なのに孤
 独にはならなかった。
 11/16
歌われなかった海賊へ
 逢坂冬馬 早川書房 2023
 1944年ドイツ。「私たちはそん
 なんじゃない。どうしてみんな、
 自分の都合で分かろうとする
 んだろうね」密告によって父を
 亡くした少年がであったのは。
 
11/9 火影に咲く
 木内昇 集英社 2018
 幕末の京都が舞台。志士やら
  とすれ違った市井の女達の
 物語6編。切り口が冴えている。
 しっかり読み込めるのがいい。 
11/1たゆたえども沈まず
 原田マハ 幻冬文庫  2020
 ゴッホと弟のテオと日本人の
 美術商のフィクション。事実に
 架空の登場人物が絡むので
 違和感はあるがそれはそれ
 で興味深い物語。
10/28 あるかしら書店
 ヨシタケケイスケ ポプラ社
       2017
 本という言葉にそえらる形、
 色、場所や状況、思いや時
 には事件などにタイトルにし
 て2から4ページぐらいでまと
 めている。大人も子どももふふ
 ふと楽しんで。 
10/26 馬上少年過ぐ
 司馬遼太郎 新潮文庫1978
 7編の短編が収められている。
 表題は伊達政宗。時代人物
 縦横無尽に描かれている。
 知らぬことも多く興味は尽き
 ない。 
10/19 御松茸騒動
  朝井まかて 徳間書店

 尾張藩の幕府、大奥等への
 ご進物はそれはそれは貴重
 な松茸。鮮度を保つためその
 度に便が仕立てられるほど。
 しかし江戸詰の主人公にとっ
 て松茸担当はいかにも左遷。
10/17 この国のかたち
  司馬遼太郎 文藝春秋
  
10/15 この国のかたち3
  司馬遼太郎 文藝春秋  
10/12
 お探し物は図書室まで

青山美智子 ポプラ文庫 2023
 いわば地域の集会場の図書
 室が舞台。そこには手芸にい
 そしむ大きな白い司書がいて。
 改めて草野心平はいいねぇ。  
10/8  この国のかたち2
 司馬遼太郎 文藝春秋
 
1980年代の連載を一年分。
 興味深い視点で平易な言葉
 で語られる日本の文化史。
 面白い。しばらく続けて読もう。
 
10/6 傲慢と善良 
  辻村深月 文藝春秋 2019
 個人的にはちょっと面倒くさ
 い登場人物達。ありがちなの
 かもしれないのがよけい。最
 後は吹っ切れて二人は幸せ
 に。
10/4 極楽征夷大将軍
 垣根涼介 文藝春秋 2023
 極楽は足利尊氏。支えた弟
 家宰。室町幕府を作った人
 々はその後も自領のために
 命をかけて戦に政治の駆け
 引きに奮戦する。ちと長い。 
9/23木挽町のあだ討ち  
 永井紗耶子 新潮社 2023
 事件の証言を重ねて読ませる。
 若侍はその一途さで人々に愛
 され助けを受け、仇討ちを果た
 すが。
9/20 かたばみ
   木内 昇  角川 2023
 地味な家族小説だ。舞台の背景
 も登場人物も特段の人々ではな
 いし至ってまともな展開。なのに
 心が揺さぶられる。ぜひ一読を。 
9/17  惜別の海(下)
 澤田ふじ子 中公文庫 2008
  やっと死んでくれたか秀吉。朝
  鮮からそんなに多く人々が人買
  いにあっていたとは。
ていねい
  な調べが歴史をリアルにしてく
  れた。
9/12  惜別の海(中)
 澤田ふじ子 中公文庫 2008
 海とは渤海だったのか。朝鮮
 出兵という野望に翻弄される人
 々。利休の切腹や矜持ある人々
 が描かれる。
9/6 惜別の海(上)
 澤田ふじ子 中公文庫 2007
 天下統一を果たした秀吉の命
 で近江近辺の石工達は次々と
 普請にかり出される。保護され
 る後ろ盾を持たない人々は。
 
8/30キャベツ炒めに捧ぐ
 井上荒野 角川春樹事務所 
                2011
 気軽に読める惣菜屋を舞台にし
 た3人のおばちゃんの物語。離
 婚や死別で今は一人だがそれ
 ぞれにボーイフレンドはいたり・・
8/27 天災ものがたり
  門井慶喜 2023
 天災と言うが人が作ったものに
 災いする。自然の中の災いでは
 天災とは言わない。いろいろな
 角度で時代を切り取って人を描く。
 なかなかの大当たり。 
8/18  霜月記 
  砂原浩太朗 講談社 2023
 18歳になった主人公は父親の
 失踪により、家督を継ぎ町奉行
 となる。隠居した祖父は名奉行、
 父は?居所さえ分からない。 
8/5  青玉の庭
   澤田ふじ子 光文社 2014 
 10年の間があると随分と穏や
 かになるのか。作者がよく知る
 時代の京の市井の人々の物語。
8/1  花籠の櫛 
  澤田ふじ子 徳間書店 2004

 初っぱなから少女が関所破りで
 磔になる話。それを命じた武士
 は己の間違いに気づき通りが
 がりの僧に頼んで得度する。短
 慮な命令の原因になったのは。
 巡る巡る因果応報? 
7/23寒山拾得・阿部一族
  
森鴎外 文庫
 子どもみたいなヘラヘラ笑った
 顔が忘れられない。こんな話
 だったのか。ちと読み返しが
 必要。阿部一族も江戸時代の
 殉死の話。切々と。淡々と描
 かれているのに。
7/19まるまるの毬(いが)
   西條奈加 講談社 2014
 このシリーズの第一巻を最後
 に読んだ。逆だったなぁ。これ
 があったから登場人物達は、
 自分らしく生き手行けるんだ。 
7/16クスノキの番人2020 
   東野圭吾 実業之日本社
 主人公は聞いたこともない亡母
 の姉から突然援助を受け、断る
 ことも出来ず一族が長年管理し
 てきたクスノキに祈念来る人達
 の世話をすることに。そーか。 
7/11 うさぎ玉ほろほろ 
   西條奈加 講談社 2020
 雲平はすっかり家族に馴染み
 4人の生活は穏やかに楽しく
 過ぎていく。工夫される菓子は
 人情と切り離せない。火事の
 中、人々は
。 
7/9   亥子ころころ
  西條奈加 講談社 2019

 江戸の菓子屋南星屋武家出
 身の治兵衛、出戻りの娘お永
 孫のお君の3人で全国各地の
 地元菓子を工夫して評判を取
 っていた。そこに渡りの菓子職
 人が住み着くことになる。
7/7    茜唄(下)   2023 
  今村翔吾 角川春樹事務所
 いやいや物語、オットトの展開。
 後半で明かされるのはタイトル
 意味。血がいっぱい。近年の
 大河ドラマの俳優さんの顔が
 浮かぶ。迷惑だろうな。作者に
 は。エンタメ。
7/3  茜唄(上)   2023 
  今村翔吾 角川春樹事務所
 平家が滅んで20余年。後年平
 家物語とよばれる祇園精舎・・・
 教えらを請う琵琶法師はその戦
 の当事者の一人だった。
7/1  汝、星のごとく 
  凪良ゆう 講談社 2022
 読みやすい愛の物語。泣ける。
 島に育つ少女は母のケアをし、
 転校生の少年も男出入りの激
 しい母と生きてきた。卒業を迎
 えた二人は選択を迫られる。
6/29 ボタニカ 
  朝井まかて 祥伝社 2022
 現在朝ドラ放送中の牧野富太郎
 「おまんの、まことの名ぁを知りた
 い」を主人公にした物語。ボタニ
 カは種子のこと。破天荒な生涯は
 朝ドラより辛口。 
6/21  御師弥五郎
  西條奈加 祥伝社 2020
 お伊勢参りの旅の取り仕切りを
 行うのが御師。世襲の家業をど
 こか胡散臭く感じていた主人公
 は江戸に出た。が知り合いのた
 めに御師の役を果たさねばなら
 なくなる。守り役の惣助が付くが。
 軽くエンターテイメント。
 
6/16 きろいゾウ 
  西 加奈子 小学館 2006
 都会で出会った若い夫婦は田
 舎暮らしを始める。「きいろいゾ
 ウ」という童話に併走して描か
 れる夫婦。同じ一日を二人それ
 ぞれの視点で描く。お互いを大
 切するとはどういうことなのか。
 もったいないから少しずつ読む。
 
6/3  涅槃の雪  
   西條奈加  光文社 2011
 北町奉行所の与力が主人公。
 天保の改革の嵐の中、強面で
 賄を受け取らない男は、不器用
 であったが一人の女を愛した。
 というだけの話ではないが読後
 感が良いのはそのあたりのせい。 
5/28 漱石センセイと私 
   出久根達郎
 実在した女性は「吾輩は猫であ
 る」にも登場するヒロイン。物語
 はどちらにも付かず作者が読手
 の混乱すら楽しんで編んだ。上
 手いなぁ、煙に巻くのが。ふふ   
  
5/26 馬上の星小説・馬援伝
   宮城谷昌光 中央公論新社 
                2022
 若い時より人より馬や牛の方が
 いいと言った後漢の武将。その
 人生の大半は戦いではなく民の
 暮らし共にあった。しみじみ。
5/21  六花落々 
   西條奈加 祥伝社  2014
 六花とは古来からの雪のこと。
 古河藩の下士であった主人公
 は何にでも興味を持つ。そこを
 認められ藩主の学問の相手を
 することになる。渡辺崋山の「鷹
 見泉石」が相棒。蘭学が人々の
 間に浸透していくのが軸。  
5/19 せき越えぬ  
   西條奈加  新潮社  2019
 時は幕末、箱根の関所に勤める
 侍と仲間、家族の物語。箱根の
 街道を歩いたことがあるのでそ
 こは面白かったがもっと人々を
 描けた様な。気楽に読める。
5/16  
   川上弘美 幻冬舎 2019
 「なにがし」とは読まず「ぼう」がタ
 イトル名。川上作品は一息つきた
 いときに受け入れやすい文体だ。
 初めのうちは医師や看護師に遠く
 からコントルールされていた私、某
 は何者でもない者で時々違う人格
 になる。記憶は残るような・・・。 
5/7 佐野洋子の
    「なに食ってんだ」
 佐野洋子 オフィスジロー編
  NHK出版 2018

 
あいうえお順に佐野洋子の作品
 から選ばれた食べ物が登場する。
 どこから読んでもつまみ食いの気
 分。楽しい。
4/30   文豪、社長になる
   門井慶喜 文藝春秋 2023
 菊池寛はヒロシと読むのにまわ
 りがカンと言うので面倒くさくて
 そのままのしたとか。戦後公職
 追放になるまで大事に育てた総
 合誌文藝春秋を発行者の物語。
4/28 「短夜の髪」 
   澤田ふじ子  光文社 2016
 江戸時代の京都。柊屋は目利き
 の親子3人で営まれていた。小さ
 な堅気の骨董屋に起こる事件。
 京都市井の物語は安心して。
 
4/23 「やがての蛍」
   澤田ふじ子  徳間書店 2006
 京都の風呂屋を舞台にした市井
 の人々に起きる事件を扱った物
 語。読みやすい。
 
4/20「夜に星を放つ」
   窪 美澄  文藝春秋 2022
 人物もストリーもどこかで見たよ
 うな。何が違うのだろ。圧倒的な
 普通の人の存在感、生きる場所。
 文章はさりげなく、進行はていね
 いにの短編集。読後感がいい。
 
4/16「慶応長崎事件」
  司馬遼太郎 講談社 1985
 切り込み方が興味深い短編集。
 時代は幕末が多い。時代の狭
 間で生きた有名、無名の人々。
 少し前の活字はこんなだったけ。
 今のフォントは読みやすい。 
4/9「蠕動で渉れ、
       汚泥の川を」

    西村賢太 角川書店 2019  
  私小説作家の青春期なんて楽
  しい物語ではない。しかし青い
  時代であることに変わりはない。
4/4 「戦の国」
   冲方 丁  講談社
 信長、謙信、光秀、大谷吉継、秀
 頼といった人々の戦。貫くのは街
 道の整備と戦略の工夫。理屈が
 勝ちすぎる様な気もする。短編集。 
3/30「満つる月の如し仏師・定朝」
 
   澤田瞳子 徳間書店  2012
 18歳の定朝は仏師としてすでに
 頭角を現していたが、平安の都は
 生き地獄の有様。作品に感動した
 叡山の若いが高僧であった隆範
 と出合う。藤原道長の時代、二人
 は策謀にまみれまがらもおのが道
 を行こうとする。
  
3/23「芝公園六角堂跡」
   西村賢太  文藝春秋 2017
 気になった作者の短編集。お馴
 染みの場所、人々が登場しそれ
 ぞれに交錯。不思議とそれ前に
 という感想は出てこない。より深
 く。そろそろ藤澤清造を探してみ
 るか。他3編。  
3/22  「深重の橋」上下
   澤田ふじ子 中央公論社 2010
 牛という名の人買いに売られた
 少年は湯屋の下働きとして酷使
 されるが、文字に九九、剣を覚え
 ひとかどの商人となる。時代は応
 仁の乱の前後。銀閣を作った将
 軍義政が新しい顔を見せる。二人
 は会うことはなかったが。
3/18 「大聖堂」
 ケン・フォレット 矢野浩三郎:訳
  ソフトバンク文庫 2005

 全編1800ページぐらいを文庫版
 で三巻に分けている。舞台は中
 世のイギリス。
ゴシック建築の粋
 を集めた大聖堂を造ろうとする
 修道士、石工たちの家族を巡る
 愛と策謀の物語。ふ〜ん。
3/7 「蝙蝠か燕か」
   西村賢太  文藝春秋 2023
 一年後の命日に上梓された最
 後になってしまった短編集。藤
 澤清造の没後弟子と自ら名乗
 り完璧な全集を出そうと奔走す
 る日々を描く。他2編。おすすめ 
3/4 「定価のない本」
  門井慶喜 東京創元社 2019
 確かにミステリーだった。占領下
 なぜか焼け残った古書の町で古
 典籍、明治維新以前の和本を専
 門に扱う主人公は、GHQと戦う
 羽目に。楽しめました。
  
2/28 「地図と拳」
  
小川哲 集英社 2022
 登場人物が少しなじみになる
 と死んでいく。日露戦争前から
 始まる満州が舞台の話だから
 仕方がないのかも。広い舞台
 時間軸も長い直木賞受賞作。
 
2/21 「公孫龍第2部赤龍編
 
宮城谷昌光 新潮社 2022
 中国春秋時代末期、周の王子
 稜は命を狙われ公孫龍という
 商人に生まれ変わって生きて
 いる。英明な彼の姿は各地の
 人々に多大な影響を与えてい
 く。お馴染みの楽毅や孟嘗君
 などの登場が楽しい。
 
2/19 「師走の扶持    
    京都鷹ケ峯御薬園日録

  澤田瞳子  徳間書店 2015  
 上品な江戸時代の人情物語。
 ヒロインは京都の薬草園に暮ら
 す娘。嫁入りよりは自分の知識
 や経験が役立たせることを望む。
 さてさて薬では治せない人生模
 様をえがく。
2/10   「家康に訊け」  
  加藤 廣   新潮社 2019
 これ小説?という表題作品と急
 逝した作者の原稿を編集者がま
 とめた物と編集後記にあった。
 後編の方が面白かった。不当に
 改易された福島正則の暗殺。こ
 れを阻もうとする旧豊臣方。これ
 でもかと忍びの皆さんが一同に
 会するエンタメ。
1/22「笑うマトリョーシカ」 
 早見和真 作 文藝春秋 2021
・メガネが合わない。やっと一冊
 目。次期官房長官候補と秘書
 は高校時代からの同級生。二
 人の話では収まらない。タイト
 ルが示唆するものは。結構ドロ
 ドロ。
1/25  「江戸一新」
 門井慶喜 作  中央公論社
 2022
 読みやすい文体。地図が欲しい。
 明暦の大火後の復興を知恵伊
 豆こと松平信綱を主人公に据え
 語らせた物語。天守は?炊き出
 しは?興味深いことが次々。幕
 閣、庶民等々出演者には事欠か
 ぬエンタメ。
1/31  「老人ホテル」
 原田ひ香 作 光文社 2022
 16歳から一人で生きてきたヒロ
 インは古いビジネスホテルの清
 掃員として働き始める。そこは
 居場所のない老人の吹きだま
 りだった。しかし思わぬ展開が。
 いつもの自己管理への道?